やりすぎたくないけど盛りたい、コントゥアの方法。
みなさまこんにちは!
先日、マシュマロのリクエストにお応えするかたちで「アイメイク方法」を記事にいたしましたが、今回は コントゥアリング について書いてみようと思います。
実はこれも時々DMやリプライで質問をいただくんですよね。なんでだろう。一時期頬削り職人を名乗っていたからかな?
【定期】頬削り職人の朝は早い
— 粉太郎 (@konataro_cosme) June 6, 2020
そもそも私はコントゥアリングが大っ好きで、この技法を知ったことで海外のメイクにズブズブハマっていった身でもあります。
だってコントゥアリングは力技。高くない鼻を高くし、深くないホリを深くするのです。
これが楽しくないはずねがっぺや。
唐突に東北弁。
今回は、そんな私が数年をかけて
幾多のメイクアップアーティストの動画を真似し、取り入れ、失敗し、繰り返し・・・そして見つけた
自然に顔が引き締まり、かつ崩れにくい
コントゥアのやり方を紹介します。
どうぞよろしくおねがいします。
はじめに、耳に入れておいていただきたいことがあります。
それは
丁寧にコントゥアリングをしたいなら、
使用するアイテムの色や質感にこだわることが超超ちょうちょうちょう大事
ということです。
具体的に言いうと、
私が「ラフにコントゥアをする日」に使うアイテムは「濃い色のなにか」と「明るい色のなにか」の二つのみです。クリーム状でもパウダー状でも何でもおっけ。
対して、「丁寧にコントゥアをする日」に使うアイテムは、「クリーム状のシェーディングカラー」「肌より明るいコンシーラー2種」「パウダー状のブロンザー・ハイライト」・・・と、アイテムはもとよりテクスチャーも明確に決まっています。
それにはきちんと理由があるのでおいおい記載しますね。
とりあえず愛用品↓
それでは手順の解説にうつります。
以前お絵描きしたおねーさんにすっぴんになっていただき解説のお手伝いをしてもらいます。
①
ファンデーションまで終わった状態からスタートします。隠したいシミや色むらなどを隠し、ある程度顔全体がフラットになったところからコントゥアを開始します。
②
影をつけます。
コントゥアリングの第一歩でありキモとなる手順なので、不要な箇所に色が飛ばないよう、また、必要な箇所に確実にのるよう、クリーム状のアイテムを使います。FENTYのアンバーはブルベ向きとも言われますが、イエベさんにとっても影色として重宝するカラーです。
ノーズシャドウはとても重要ですが、濃すぎると不自然になるので鼻筋の部分は直接シェーディングを置かず、目頭のくぼみと小鼻に置いたシェーディングを小さなブラシでぼかし広げて繋いでください。
すべてぼかすとこうなります
POINT
最近「これがあるのとないのとでは全然違う!」と 気づいたのが、目尻からこめかみにかけてのばすシェーディング。ここをしっかり暗くしておくと、眉から上の骨がぐっと前に出て見えて(相対して目元のホリが深くなる)骨格が激変します。
③
肌と同じか0.5トーン程度明るいコンシーラーで “ 厚み ” を出していきます。目の下三角エリアや眉尻付近をきちんとカバーするだけで肌のノイズは目立たなくなり立体感が出ます。
そして大事なのが、先ほど頬骨に入れた影の下に、弓なりの形に細くコンシーラーを入れ コントラストをつくることです。
「頬の肉を削りたい!痩せて見えたい!」
と思うと、つい広い範囲にシェーディングを入れがちですがこれは不自然に見えやすい上、ある程度の年齢を越えると顔のたるみを強調させてしまいかねません。頬を二段に分けるイメージでコントラストをつくることで、総面積を小さく見せ、かつリフトアップ効果を演出します。
ぼかすとこうなります
いっこまえのぼかした後の絵と比べると、顔の間延び感が軽減されてるように見えませんか?
POINT
おでこはあえてコンシーラーを塗らずに「ヌケ感」を出してます。隙の無いベースメイクを好む方、またはフォーマルな場でのメイクならここにもしっかりいっちゃってください。
④
ひときわ明るいコンシーラーでハイライトを入れていきます。
ハイライトと言うと「キラキラ」や「ツヤツヤ」のような、仕上げに使うものを思い浮かべる方も多いと思いますが、コントゥアリングにおいてのハイライトは影に対比した明るい色のコンシーラーを用いて、色で立体感をつくることを言います。
ぼかすとこうなります
ブリンブリンに立体感が出ました。
POINT
やりすぎ注意!あくまで明るさを足す目的のコンシーラーなので、こってりとカバー力のあるものよりも、ゆるめでぼかしやすいテクスチャーものをお勧めします。
⑤
茶色の線で囲んだ範囲に、パウダー状のブロンザーを広げていきます。
ブロンザーは肌に血色を与え、顔全体の印象を引き締めてくれます。また、シェーディングとハイライトでつけたコントラストをなじませる効果もあります。
鼻の上やまぶたに入れると、とてもナチュラルでヘルシーになります。逆に、クールでミステリアスなイメージを求める方はここの2箇所を外すといいいかもしれません。
ミリ単位にこだわりたいシェーディングとは違い、ブロンザーは薄く広く溶け込ませたいので大きいブラシでパウダー状の物を使うのが便利です。さらにブロンザーの位置はシェーディングを入れた位置とおおまかに重なるので、「クリーム→パウダー」の順に重ねることになり、結果として両方のモチがよくなります。
立体感に血色のベールをかけることで、活き活きとした印象に
POINT!
赤ら顔にならないよう、ブロンザーは顔の上半分(頬から上)だけにとどめる。生え際・もみあげにはブラシを差し込むように塗り、境目が見えないように丁寧に。
⑥
最後はチークとハイライトです。
お好みの色を↑の範囲に入れていきます。一つ前の手順でパウダー状のブロンザーを入れているので、テクスチャーはやはりパウダーにしたほうが崩れにくいです。
完成です。
いかがでしたでしょうか!
海外の派手なメイクには興味がないよって言うかたでも、コントゥアを味方にすることは骨格を味方にすることと同じなので決して無駄にはならないはず。
ぜひぜひお休みの日にでも試してみてくださいね。
「私も挑戦してみたいな!」って思った方におすすめのコントゥア&ブロンザーを数点ご紹介↓
E.L.F., クリーム・コントゥア・パレット、4シェード、0.43オンス(12.4 g)
elf のコントゥアパレットはお手頃価格で発色も良いので初心者の方におすすめです。色はちょっと濃いめ。私もよくこれで練習しました。
PATRICK TA
Major Sculpt Crème Contour & Powder Bronzer Duo
クリームコントゥアとパウダーブロンザーがセットになった機能的なパレット。もちろん機能だけでなく、中身の質感もとても優秀。
Illamasqua ラウンドバッフィングブラシ
毛の長さと密度が秀逸で、粉でもクリームでもどんとこいな便利なブラシ。気づけば私の所持数は三本に。シンセティックで手入れも簡単、丈夫。