粉太郎のイチから始めるコスメ沼

ツイートをちょっとだけ深掘りしたりしなかったり

ビッグイシューを買いました。


 

みなさまこんにちは🌞

今日はいつもとちょっと毛色の違う話になります。

 

みなさんは THE BIG ISSUE という雑誌をご存知ですか?

ビッグイシューはただの雑誌ではなく、ホームレスの人の社会的自立を応援する目的のもとに発行されている雑誌です。

路上で、赤いのぼりをたてて手売りされている雑誌を見かけたことがあるかもしれません。それがこのビッグイシューです。

今回はそれを買ってみたよっていうお話です。どうぞ最後までお付き合いください。

 

今までも「そういう雑誌」であるという認識はうっすらあったのですが、声をかける勇気が無く、通り過ぎることしかできませんでした。

だって怖いですよやっぱり。見知らぬ男性に近づくこと、ましてや路上に座る男性に自ら声をかけるだなんて。公衆の面前で何をされるか、何を言われるかわからない不安を思うと、行動に移すことはとてつもないハードルでした。

今回購入に至るまでも、正直言ってすっごくすっごく逡巡しました。

前述の通り「怖い思いをしたらどうしよう」「大きな声を出されたらどうしよう」など、堂々めぐりで。

でも私はどうしても、その日とおりかかった販売員の方の力になりたかったんです。

たくさんの人がせわしなく行き交っているその場所で、まるで景色の一部のように座りこんでいるおじさんの孤独を一瞬でもなくしたい、と思いました。

それはとても個人的な理由です。

そのおじさんは、亡き私の父によく似ていたんです。

 

 

 

付近をウロウロ、悩むこと5分(こっちのがよほど不審)。通報を恐れた私はついに飛び込みました。

いざ話してみるとおじさんはとても穏やかで、あっという間に恐怖心はどこへやら。

えっ、めちゃくちゃ親切じゃないですか。

それもそのはず、ビッグイシューの販売員には

8つの行動規範なるものが課せられているそうです。

THE BIG ISSUE 公式HPより

 

なるほど。

組織(母体はロンドン)がIDを交付し許可制で運営しているのだから、こういうとこしっかりしているんですね。

ホームレスの方に闇雲に声をかけるのはやはり不安がありますが、この行動規範を読む限りビッグイシューの販売員さんなら過度に怖がらなくても大丈夫、と学びました。おじさんはとても丁寧に新刊の見どころやお気に入りのバックナンバーについて説明してくれましたよ。

 

そう、大事な事書くの忘れてました。

ビッグイシューの売り上げって、約半分が販売員の方に渡るそうなんです。

具体的にいうと「1冊450円の雑誌を売れば、230円を収入とできる」とのこと。

自分が購入することで目の前の人をダイレクトに支援できる。しかも内容の充実した雑誌を手に入れられる上で、です。

目を引くのは表紙のそうそうたる顔ぶれ。

これらの有名人、無報酬もしくはチャリティー価格の報酬で表紙を飾ったりインタビューを受けたりしているのだそうです。

そう考えるといかにビッグイシューが世界的に受け入れられ、セレブたちが買って出る活動の場所であるかがわかります。

日本では路上で売られているアヤシイ雑誌、程度の認識の方がまだまだ多いと思いますが(無礼ながら私もそう思っているうちの一人でした)、知ってみれば意外な世界がそこにはありました。

 

とはいえ。

恥ずかしながら普段から生活の中にチャリティーが当たり前にあるわけではないため、やはり自分自身への抵抗というか、心理的なストッパーのようなものも最初は感じていたんですよね。

「私みたいなチンケな人間が偉そうに・・・」というアレです。なけなしの自己肯定感をさらにこじらせた感じのアレ。

でもそういうおこがましい気持ちは、「本を売ってもらったんだ!」という事実でかき消しました。

その本が欲しいから、売ってくれる人から買う。それだけです。

だって THE BIG ISSUE の中身って、失礼を承知で言いますが普通に面白いです。インタビュー記事も濃厚。推しが表紙を飾っていた日にゃあ、もう即買い案件ですね。

 

 

 

世の中には 募金・寄付・ボランティア等々、様々な形の支援があります。

私は今回思わぬ縁でこのようなことに関われましたし、一人一人がそれぞれに向いたやり方で、チャンスを分けあえる社会になればいいと思います。

 

以上、こんなことがあったよっていう報告でした。

もし興味を持たれたら、ぜひ THE BIG ISSUE のホームページを見にいってみてくださいね!

www.bigissue.jp